歴史
小京都・飛騨高山で
愛され続ける酒
詳しく文献には残ってないが、元和9年(1623年)より約380年の酒作りの歴史がある蔵元「平瀬酒造」。愛され続ける酒
元禄8年(1695)の検地帳には高山一之町村、平瀬屋五郎兵衛とあり、同10年(1697)の造酒屋帳に高山の造酒屋56軒が記載されており、その中に平瀬屋の名があります。
そして現在の15代目、明治・大正の時代の変化や戦後の厳しい時代を乗り越え今も酒作りを営む蔵元には「ほかの商売には如何なることがあっても振り向かない。酒造り一筋に生きる」という家訓が堅く大切にされています。
そこには小京都・飛騨高山で愛され続ける酒・蔵元としてのプライドも感じられます。
酒作り
人と技と蔵の心
良い米や水、優れた技術や恵まれた風土が揃っていても、まだ真の日本酒の出来る充分な条件であるとは言えません。もう一つが『心』。時代や環境に曲げられる事のない真っ直ぐな蔵元の心の存在が不可欠です。
日本酒業界も、これまで様々な技術革新や変革がありましたが、たとえ技術やニーズは変わっても、代々受け継がれた酒造りの精神とその心だけは不変であるという事です。
酒造りは、各蔵元が独自の技で醸しているため、「酵母」や「杜氏」の違いが日本酒の個性に大きな影響を与えますが、酒造りの精神とその心を如何に大切にしていくかが日本酒の個性を生み出す要素であり、伝統を守ることと考えております。
久寿玉
邪気を払い避け、
幸運を呼び込む百薬の長
平瀬酒造が醸す銘柄『久寿玉』の語源は、広辞苑にある「薬玉」(くすだま)が由来とされております。幸運を呼び込む百薬の長
薬玉とは邪気を払い避け、幸運を呼び込む縁起物のことを言い、そこから酒名を酒は百薬の長として縁起良く、皆様に愛されるように「久寿玉」(くすだま)に置き換え名づけられました。そして、その久寿玉の酒は全て特定名称酒として造られております。
特定名称酒とは、清酒の製法品質基準において、原料・製造方法等が規定の条件を満たすもののみに、その名称を表示できるもので、吟醸酒・純米酒・本醸造酒などがあります。
人々に愛される酒だからこそ、お客様の本物志向にあった酒造りを目指し、より品質の高いお酒を造る努力を続けております。
自然
山紫水明な飛騨が育むもの
飛騨高山は、東に乗鞍岳をはじめとする北アルプスの山々、南に木曽御岳、西は白山連峰の囲まれた飛騨盆地の中心にあります。酒造りが最盛期を迎える冬は高地特有の厳しい冷え込みとなり酒造りに適した寒仕込みが行われます。
また、北アルプスに降り積もった雪は山々が自然にろ過をし、純度が高い伏流水となり、酒造りに適した米を養います。
そして米は、岐阜県が生み出した“ひだほまれ”という優良な酒造好適米があり、地元農家と蔵元が一丸となり大切に育てられております。
湧き出した清水が水となり、大切に育てられた米と気候が銘酒「久寿玉」を醸し出します。
受賞歴
平成24年全国新酒鑑評会 金賞受賞