歴史
味を醸す永きに渡る
伝統と技術、半地下式貯蔵庫
奥飛騨酒造は、飛騨の数ある蔵元の中でも280有余年の長い歴史を誇る老舗の蔵元です。伝統と技術、半地下式貯蔵庫
江戸時代に飛騨と美濃の両国の境とし、飛騨への玄関口として口番所(関所)が設けられた、飛騨の南端の下呂市金山町に蔵を構えております。
創業享保5年(1720年)以来に渡り、この山や森林、澄んだ清流に囲まれた環境の中で、伝統と技術を駆使して商品開発に打ち込み、時代にあった酒造りを行っております。
また、自然の冷蔵庫といえる半地下式の酒蔵で蔵全体を常に一定の状態で管理し、お酒をじっくりと貯蔵し熟成させる製造法で、淡麗辛口で飲み飽きしない酒をもとに地元・飛騨や全国に向けた酒造りを行っております。
復刻銘酒
緑と水に囲まれた山里の酒
奥飛騨酒造が2008年に復刻した銘酒「初緑」は、江戸時代後期天保年間、尾張の殿様に捧げた際に「緑と水に囲まれた山里の酒」という意味がこめられ「初緑(はつみどり)」と名付けられた酒です。古きを大切にしながら時代の先を行くという考えのもと、特約店だけしか扱えない特別な酒として復刻しました。
そこには、当時と製法・技法は違うものの、現代の技術で新しく生まれ変わった味わいがあります。
初緑シリーズは大吟醸や吟醸酒造りに適し、リンゴ酸が立つ協会1801酵母を使用することで生まれる風味・キレの良さをを純米酒から大吟醸まで個性豊かなラインナップで私たちの舌を楽しませてくれます。
酒の匠
地の物と対話し、技を磨く酒造り。
奥飛騨酒造で杜氏を務める盛川泰敬 氏は、南部杜氏の里、岩手県花巻市で生まれ育ちました。幼い頃より日本酒、酒造り、発酵に興味を持ち、地元農業高校にて食品化学科(応用微生物等)を学び、23歳の時に酒造りの道へ入りました。そして27歳の時、南部杜氏資格選考試験を最短、最年少で合格。
その後、流派を問わず全国の蔵で様々な杜氏の下で腕を磨き、平成22年に奥飛騨酒造へ入社し、平成23年度より杜氏を務めております。
緑と清流の里「飛騨金山」に於いて地元のお米、地元の水を生かし、地元に愛される本来の地酒造りと「国の酒」たる日本酒の発展、先代達からの技術の継承を大切に日々、技を磨くことに努めております。
品質
華やかな香りと米の甘みや
旨み、広がる本物の味
「初緑」の定番酒の純米吟醸と特別純米酒はろ過せず、加熱処理も加水調整もしない無ろ過生原酒で出荷されます。旨み、広がる本物の味
それはまさに搾ったままの酒で、手を加えていない分、お米由来の甘みや旨み、酵母たちが引き出す華やかな香りとキレの良さをそのままの酒の本来の姿として感じさせてくれます。
しかし、無ろ過生原酒という非常に繊細な酒は徹底した品質管理が必要とされます。
だからこそ、信頼のある特約店でしか並ばない一品になっております。
受賞歴
平成20年、21年全国新酒鑑評会 入賞
平成12、15、17、18年全国新酒鑑評会 金賞
平成22年岐阜県酒造組合連合会新酒鑑評会
岐阜県知事賞
岐阜県知事賞
平成18、19年岐阜県酒造組合連合会新酒鑑評会
岐阜県議会議長賞
岐阜県議会議長賞